なんで、Amazonで無料本が出版されているのでしょうか。
それは、「マーケティング」だからです。
しかし、ながらこんな疑問もあるでしょう。
無料本で本が売れたら、印税が入って来ないんじゃないの?
無料本を出版する理由
マーケティング
マーケティングには「集客性」「収益性」を分けて考えます。
集客性
無料本を出版する理由はまさに「集客性」を重視したマーケティングと言えます。
有名著者と違って、無名著者は世間一般に知られていませんから、まずは〝知ってもらおう〟とうことです。
無料で購買の敷居を下げる
無料本ならまったくターゲットにしていなかった人にも購入してもらえます。無料本ランキング
Amazonには『Kindleストアの売れ筋ランキング』といった売れ筋本ランキングがあります。
無料本のランキングも用意されており、無料で配布すること自体がまったく無駄というわけではありません。
ランキング上位に入った時のメリット
ここで上位にランクインすれば、それで「無料本1位!」といったように権威付けすることができます。
また、このランキングを見て興味を持ってくれる人も増えることでしょう。
無料で購入されても嬉しい
無料本で購入されても、自分の売り上げレポートに反映されます。
確かに売れても印税は入ってこないのですが、「無料」のインパクトは強いため、多くの人にアプローチできるのもメリットと言えます。
無料のデメリット
ただ、無料本にもデメリットはあります。
印税が入ってこない
先ほども少し触れましたが無料本だと売れても印税が入ってきません。
KDP
印税が入ってくる手段は『Kindle Unlimited』ならあります。
KDP(Kindle Direct Publishing)は〝読まれた分だけ〟収益になります。
ただ、これだと無料に設定できないのです。
客層
印税が入ってこないデメリットも確かに重要ですが、それ以上のに無料本のデメリットがあります。
それは、「客層」の問題です。
確かに無料なら色々な人に見てもらえるというメリットもありますが、それは同時にデメリットでもあります。
優良顧客をターゲットにしよう
マーケティングでも優良顧客とそれ以外を分けて考えているように、無料本も同じように考えることができます。
ドレスコードを設定してある場所のようにある程度の上質さを求めるなら無料で売ることは避けましょう。
Kindle出版は5日間だけ無料にできる
Kindle出版では5日間だけ自分が出版した本を無料にできます。
しかし、私はやめました。
確かに、私自身最初は無料で出版していたこともあります。
ただ、上記のようなデメリットから自分の中ではやめるという結論に至りました。
せっかく丹精込めて長時間かけて書いた自分の本を無料で出版するのはやはり気が引けます。
伝統工芸など、ハンドメイドの商品をタダで売る人がいるでしょうか。
いませんよね。
むしろ価格は高くなっています。
むしろ、自分が一生懸命に書いたものなのですからやはりタダではいけません。
ましてや、客層の問題で熱量の低い人に対してまで低姿勢を取ることはありません。
そこまでへりくだるのは頑張った自分に対して失礼です。
まとめ
無料本は確かにマーケティング戦略としては使えます。
最初は試しにやってみてもいいのではないでしょうか。
完全に「集客」に振り切って考えるなら無料出版もアリです。